シナリオ:「かえるのうた」

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時期は7月、現風研(現代風俗研究会)の定期交流会は大学近くの飲み屋に席を設けている。
一回生などは20歳に満たない年齢であるため飲酒は厳禁ではあるが、
席を貸し切ればほとんど言及しないのがこの店の良いところであり、悪いところだ。
幽霊部員の多い現風研はふだん5人も集まればいっぱいいっぱいの部室で暇を潰しているが、
こういった交流会の折には十数人を超える部員が酒席にありつこうと集ってくる。
影の薄い現行部員に加えOBなども混じったこの席は見慣れぬ顔も多い。
探索者四人および御数木梓紗は現風研を取り仕切る会長と卓を囲んでいます。

 

1.スワンプマン
 


【KP】:会長、芥原 津奈美(あくたばらなつみ) はいかにも思考実験らしい話を好み、酒席でもたびたびそれを展開します。
【KP】:今回はプレロールドPCということもありますし、PCの方向性をつかむためのちょっとした肩慣らし、チュートリアルの一環と思ってお付き合いください。

芥原 津奈美:「諸君、スワンプマンって話を知ってる?」
 


【KP】:それぞれ知識でロールしてください。その結果を個別窓でお渡ししますが、
探索中PCが気づいた情報はすべてこのようにしてお渡しします。

弟切 月渚:(なるほどね
木畑 多朗:1D100 知識
Cthulhu : (1D100) → 31
弟切 月渚:1D100
Cthulhu : (1D100) → 35
有田 楠生:1d100 知識
Cthulhu : (1D100) → 52
鬼怒 凛:1d100
Cthulhu : (1D100) → 93


知識に成功したものは、下記情報が与えられます。

 


【KP】:
この結果は技能が成功したPCにのみ、それぞれ送られます。
成功しなかった人は他人が説明してくれる結果が真か偽か判別することができない、ということですね。
これは探索者に潜むかもしれない隠者のための仕組みと思ってください。



有田 楠生:概要くらいはって感じですかね ごくごく

木畑 多朗:哲学的ゾンビにも似た話だよなー

鬼怒 凛:雷に撃たれたくらいでああなるかね
鬼怒 凛:あたしは同じもんだと思ってるけど

弟切 月渚:木畑先輩はゾンビモノだと終盤くらいで退場しそうですよね
木畑 多朗:うーむ反論できんな。納得してしまう。
弟切 月渚:有田先輩も違う方向性で終盤くらいで退場しそう
芥原 津奈美:でもさ、これ例えば……
芥原 津奈美:木畑Aが死んで木畑Bが発生するならそうかもしれないけど
芥原 津奈美:木畑Aが電撃で死なず、木畑Bも発生したらどう?
芥原 津奈美:キヌリンはそれでも同じものだと思う?
鬼怒 凛:外面的にはね
鬼怒 凛:それこそゾンビの違いを判断できないんだから
鬼怒 凛:魂の存在を証明しないといけない
芥原 津奈美:では、キバターABのうちAが転んだとしよう。
芥原 津奈美:Aは痛いだろうけど、Bは痛くないよね。これでも両者は同一の存在?
鬼怒 凛:同一ではない。コピーみたいなもんだから。
木畑 多朗:まぁどちらがオリジナルなのかわからないクローンみたいなもんじゃないか?
弟切 月渚:記憶もコピーできる偽物を見破る方法…
弟切 月渚:"愛"もコピーできるんでしょうかねスワンプマンは
芥原 津奈美:なるほどね。基本的には皆、魂というか人間の本質は肉体そのものに宿るという考えでいいのかな。
有田 楠生:そもそも本物とは何なのか・・・そんな話かな? ごくごく
木畑 多朗:本物である必要があるかという問題にもなってくるぞ
鬼怒 凛:肉体と精神は繋がってると思ってる
鬼怒 凛:キバターAとBが今後違う人生を歩むなら、それはもう別個の個体なんじゃないだろうか
弟切 月渚:ワープ装置で実際本人は死んでるやつ
木畑 多朗:例えば飲み会が面倒くさくて本物の有田が家で人に言えないことしてても 
今ここにいる偽物の有田が俺によくしてくれるなら俺は構わんぞ
芥原 津奈美:有田は家でよからぬことをしてそうな男ナンバーワンだしね。
弟切 月渚:うんうん
木畑 多朗:みんなそー思うよな。
有田 楠生:楽しいことはしてるけど、良からぬことなんてしてないよ おかわりお願いしまーす
   
2.誘い
 
 
暫く無言で酒を口にはこんでいた御数木 梓紗が口を挟む。

 


御数木 梓紗:皆、よくついて行けるなー。オカルトも分野があるとは思ってたけど、私はついていけないや。
御数木 梓紗:肉体が同じならおなじもんじゃないの?
木畑 多朗:そーいう捉え方もあるさ。思考実験なんて答えが出ないもんだからなー。
有田 楠生:俺は楽しければなんでもOKな雑食だなぁ あ、それこっちです
弟切 月渚:私も雑食ですかねー
鬼怒 凛:思考実験は好きだし、都市伝説も好きだよ
御数木 梓紗:都市伝説かぁ。凛は地方伝承なんかも好き?
鬼怒 凛:うん、まぁね
御数木 梓紗:じゃ、ちょうどいいかも。私の地元でさ、毎年行われる行事があるんだ。
御数木 梓紗:一人が選ばれて、その人のために行われる行事なんだけど、今年はうちのお母さんが選ばれたの。

御数木 梓紗:私も帰らないわけにはいかないんだけど、向こう三日間あっちにいることになると、田舎じゃ誰もいなくて寂しいしさ。
御数木 梓紗:そういう民俗学的なもの好きでしょ。よかったら見に来ない?
鬼怒 凛:いいよ。行こうか。
御数木 梓紗:ありがとー!
弟切 月渚:私もいっていいですか?
木畑 多朗:んじゃ活動記録つけるかー
御数木 梓紗:あ〜……まあ、大丈夫かな?ホテルなんかないし、ウチは狭いけど、それでもいいなら。
弟切 月渚:いいですいいです
木畑 多朗:いや逆にワクワクするなホテルなんかより
御数木 梓紗:木畑くんや有田くんみたいなシティボーイには退屈するかもよ?
有田 楠生:田舎の祭りなんて、小説やマンガじゃ絶対何か起きるしな ごくごく
有田 楠生:わくわくしかない
弟切 月渚:コワ〜…
木畑 多朗:巫女さんとかいるかな 撮影しまくろう
御数木 梓紗:一日目は呼べないから、二日目から参加して。明後日の昼からウチに来てもらおっか。
御数木 梓紗:片道二時間半もかかるからつく頃にはいい時間になると思う。
御数木 梓紗:私の車でいい?5人までは乗れるけど。
木畑 多朗:俺も車出せるぞ?
弟切 月渚:お世話になります!
【KP】:運転持ってる有田・木畑は車出せますね。どうします?
鬼怒 凛:オーケー、準備しとく
有田 楠生:1台でつめつめもきついだろ
有田 楠生:俺も車出すよ
木畑 多朗:交通手段が複数あるのは便利そうだし1台くらい出した方がよさそうだなー
鬼怒 凛:まぁね
有田 楠生:3台だと1台2人ずつ
有田 楠生:荷物も余裕出ると思うけどどうする?
木畑 多朗:んじゃ3台で行くか?
弟切 月渚:じゃあ女性陣と男性陣で半々に…
木畑 多朗:俺とドライブしたいやつー?
鬼怒 凛:あたしはアズサの車に乗るよ
弟切 月渚:私もそれで…
弟切 月渚:あんまり多くで行っても停める場所にこまるかもしれないですし
有田 楠生:そうだな〜、駐車場は大丈夫?
御数木 梓紗:まぁ、ウチは広いから止める場所はなんとかなると思うけど
木畑 多朗:は? キレそう。
有田 楠生:OK、1人なら1人でゆっくりいけるし、それもまたよし
木畑 多朗:おいちょっと待て一人ドライブは寂しいから有田の車に乗る。
弟切 月渚:単独行動は危ないですからね
有田 楠生:後で、目的地の住所送っといてね
御数木 梓紗:んー、じゃあ、二台で行こうか。私に着いてきてくれればいいよ。
御数木 梓紗:場所は加賀池村(かがちむら)って言うんだ。明後日大学前まで迎えに行くよ。
弟切 月渚:(カガチ
木畑 多朗:んじゃ有田当日は任せたぞ。運転疲れたら変わる。
有田 楠生:まかされよ
芥原 津奈美:じゃあ、活動記録楽しみにしてるよ。
芥原 津奈美:私は卒論で忙しいし……
弟切 月渚:大変そう…頑張って下さい
芥原 津奈美:「それに、年寄りが若者の青春を邪魔しても悪いしね?」と4人の中の誰かに向けてウインクをする。
木畑 多朗:しかし大学生が女子組男子組にわかれるのってどーなんだ
木畑 多朗:誰か変われ... 変わってください。
弟切 月渚:健全なサークルライフ。
鬼怒 凛:ここはヤリサーじゃないからね
木畑 多朗:俺はちょっとくらいただれてた方が好きなんだよ...

【KP】:では……行く先は加賀池村、日時は明後日昼からです。
昼過ぎに所定の場所に集まりますが、それまでに所持品の追加などを適当な準備をしてもかまいません。
弟切 月渚:(まあカイロみたいなんないしこのままでいいかな
鬼怒 凛:(かがち村についてググろうかな
【KP】:ok 図書館どうぞ>ググる
鬼怒 凛:1d100 図書館
Cthulhu : (1D100) → 57


鬼怒 凛は情報「加賀池村の伝承」を入手します。

 


木畑 多朗:(カメラの三脚を用意しようかな
木畑 多朗:(カイロは捨てていく...
【KP】:この先の戦いにはついて行けそうもない
弟切 月渚:(この先の闘いに

【KP】:変更しました。他にやっておきたいことがなければ送りますが………
【KP】:では当日まで……時間を送ります。
 
3.二人 
 
 
全員が解散したあと、木畑にはメールが入ります。



木畑 多朗:その提案は受け入れられない。と返信する。

【KP】:既読はすぐに確認できましたが、当日まで返信が返ってくることはありませんでした。


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